Vol.5 ゲイである自分がどう生きていくのが良いか?悩みなあらも頑張って生きる男。

投稿日:2017年2月18日


まさか、最近の若い子はスポーツテストなるものはないのだろうか?すさまじいジェネレーションギャップを感じてしまったしんじ。

スポーツテストとは50m走や幅跳び、持久走などの競技や、立位体前屈、伏臥上体反らしなどの身体的能力を確認するための学校行事のようなもので、それでランク付けが行われるのだが・・・まさか知らないのか!?
とっさにママに助けを求める。

「ママ~。学生時代にスポーツテストってあった?」
「は?あたしに学生時代なんてないわよ!生まれたときから淑女だったからw」
「ばか!そういう冗談求めてねーし!!」

ゲイバーではこんな冗談は日常茶飯事だ。そして腹の底から笑えるのは本当にストレス解消になる。
しんじがスポーツテストの内容に関してママに説明すると
「あぁ~体力測定の事ね。あったわよ毎年やるかったるいやつでしょ。あたし運動神経には自信あったから、毎年ヒーローだったわ!」
全くいらない情報まで提供されてしまったが、しんじは自分の地方だけの特殊なものでないことに内心ホッとしたりしていた。
・・・と話がそれたが、とりあえずケンスケはスポーツテストなるものの内容を理解したのでしんじが話を続けた。

「今やだれも信じてくれないんだけど、中高生の時は実は運動神経が良い方で、特に50m走や幅跳びは結構良い記録だしていて、どっちもクラス1位だったの。で、その子は勉強もスポーツもできる子だったから、こんなパッとしないやつに負けたのが悔しかったのか、僕に話しかけてきて、そこから交流が始まった感じかなぁ?」

「ちょっと!若い子に向かって、軽い自慢を入れながら何の話してるのよ!」
とママに突っ込まれるしんじ。

「ケンスケ君と初恋の話してるんだよ。」
「なにそれ、マジいらない情報じゃない。BBAの初恋とかもう化石よ!」

確かに、こんな話聞いていて楽しいのだろうかと、我に返ったしんじはケンスケに確認する。

「ごめんね。こんな細かい話いらないよね。まぁ~そんな感じの初恋だったよ。」
とまとめようとすると。
「もっと詳しく聞きたいですよぉ~。そういう話、他人から聞くの初めてなので。」
ケンスケがいうとすかさずママが
「じゃぁあたしが髄所に突っ込みいれてあげるわ!」
ということでママが参戦して話が続くのである。

 

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