こんにちは。
ゲイアナです。
今回のネタはこちら。
イチゼロイチイチ~私立バブリング学園 マイノリティ科~
NPO法人バブリングが主催している国際カミングアウトデー(10月11日)に合わせて行われるイベントに潜入してきました。
今年のテーマは「教育とカミングアウト」
カミングアウトを通して、もう一度自分自身や身の回りの人々のことを見つめなおしてみませんか?
スケジュールの関係でイベントすべてに参加できたわけではありませんが、トークセッション「授業中にゲイだとカミングアウトした生徒×された先生」を拝聴させていただき、とても有意義な内容だったと思います。
率直な意見としては「時代が変わってきたな」と思いました。
ダイバーシティの一環として「LGBT」が取り上げられるようになって数年、言葉ばかりが先行していて、個人個人の意識や知識という意味ではまだまだ浸透していないと感じていましたが、昨今の学生たちには、自分がゲイ(セクシャルマイノリティ)であることを肯定することができるだけの情報量が自分自身だけでなく、周りにも浸透しているのだなということを感じることができました。
むしろ社会に出ている我々よりも上の世代の方が、新しいもの(情報)を取り入れることができず、偏見や間違った知識でものを見てしまっているのではないでしょうか?
登壇していた先生は、学生時代にバイト先の友人にゲイであることをカミングアウトされて以来、セクシャルマイノリティの友達が増えていき、先生になった今も偏見なく関係性を続けている方です。
そして、セクシャルマイノリティについての話を授業にも取り入れている為、生徒からのカミングアウトもしやすい環境を作っていたのだと思います。
生徒の方が、ゲイだと自認したのは中学生の時。しかしその時は周りにカミングアウトをしようとは思わなかったそうです。
高校生1年生の時に、仲の良い友達に自分がゲイであることをカミングアウト。快く受け入れてもらい、その流れでクラスにも広めていったそうです。
彼曰く、3年間クラス替えのない男子校であることが、カミングアウトをしようと思った理由の一つだそうです。
これを聞いて、近しい人にはカミングアウトをしている友人が言っていたことを思い出しました。
その友人は、会社勤めを辞めフリーで働いていますが、フリーになることで自分へのしがらみがなくなり、パートナーと一緒にこのまま生きていくという覚悟ができて、それからはカミングアウトすることが特別なことではなくなったといっていました。
これはきっと、自分が生きていくための「地盤」みたいなものができて、今後そこで生きていくという「覚悟」ができたのかな?と感じました。
この学生の話を聞いたときに、彼はクラスメイト一緒に生きていくという地盤と覚悟を確保して、カミングアウトをすることで、自分がより生きやすい・・・自分がやりたいと思う行動ができたのかな?と。。。
私の半分くらいしか生きていない人が、そう感じられるのは、もちろんその人個人の能力というか特性もあると思いますが、周りを取り巻く人たちや環境も影響しているのだろうなと思いました。
彼は先生に授業中に自分が同性愛者であることをカミングアウトします。
しかし先生は、冗談かどうか計り知れず、その時はちゃんとした対応ができなかったようです。授業後に呼び出して個別に話を聞いて、彼がゲイであることを受け入れたそうです。
生徒にカミングアウトされた先生の「100点満点の対応」ってどんなものだろう?とちょっと考えてしまいました。少なくても、彼は先生にカミングアウトしたことを後悔もしていなかったし、否定されなかったことにうれしい気持ちもあったようです。
昨今の風潮として、LGBT(セクシャルマイノリティ)を「理解」しようという趣旨の研修やスピーチが多いように感じます。
もちろん、理解できればそれに越したことはないのでしょう。
しかし、まず必要なのは「知る」こと。理解は知ることから始まる。
まずは、そういう人たちがいること、苦しんでいる人たちがいることを知って欲しい。
そんなメッセージを感じるイベントでした。
主催の皆様、貴重な経験をありがとうございました。
以上 ゲイアナがお送りいたしました。
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