知らない間に失礼なことしていませんか?
性的マイノリティの人はきっと生き辛いんだろうなぁ・・・と当事者じゃない人はなんとなくしか分からないと思うので、
今回は相談所にお越しいただくセクマイの人のリアルな悩みを4つお話しします。
こんな辛さがあることを当事者じゃない皆様に知っていただき、自分のセクシャリティを言えない立場の人たちの悩みが少しでも軽減されたらと願っています。
夜の付き合いがツライ
特に営業職の男性に多いのですが、出張や接待、会社の付き合いで夜のお店に付き合わなきゃいけないことが辛いということをよく聞きます。キャバクラやクラブなどは女性と話すだけど大丈夫だけど、風俗になると・・・
結婚もしていないのに、毎回断ると
「あいつはゲイなんじゃ?」
と疑われるから行くしかないそうです。
実際に行っても、何もせずただ女の子と世間話をして終わるそうですが、興味がないのに強制されることは辛いですよね。
こういう時に、「奥さんが厳しいから」と断れることは大きいようです。
この話をおそらく当事者じゃないと分かりにくいのかもしれません。
社会人として普通に断ったらいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、自分がゲイであることを隠されている人は、どんな些細なことでもバレる要素があることからは避けたいのです。
男性誰もが、夜の店に興味があるとは思って欲しくないのです。
「なんで結婚しないの?」はセクハラ!
日本ではまだまだ、結婚をして子供がいることでようやく一人前としてみられる傾向があります。
だから、30代になっても結婚をしていなかったら、
「なんで結婚しないの?」「まだ結婚しないの?」と言われます。
未婚の30代以上の方は、一度は言われたことありますよね?
自分が結婚できたからって、それを当たり前のように他人に強要することはセクハラではないのでしょうか?
そして言われた人が性的マイノリティ者だったら?
なんで結婚しないの?と聞いて、もし返ってきた言葉が「自分はゲイだから結婚できないんです。」と言われたらどうしますか?
相談に乗れるわけではないのに、軽はずみに「まだ結婚しないの?」攻めはやめてほしいですよね。
そして更に、LGBTの方は高学歴高収入者が多く、特に大手企業で働いている方は結婚をしていないことでキャリアの妨げになるそうです。そんな理由から結婚を考え始める方は多いです。
結婚していない人は、何か問題があるんじゃないの?という日本的な考えがなくなればと願っています。
周りの目が気になる・・・
同性のパートナーと同居されているカップルを数組知っていますが、本当に大変そうです。
「ただ友達と同居している」と説明しているカップルや、
「同居していることを完全に隠されているカップル」など、様々ではありますが皆様生き辛さはあるようです。
ただの同居と説明しているカップルの親には、
「いい年になってなんで同性と同居?だから結婚できないんでしょ?」と言われたりするそうです。
更に誰にも何も言われない状況としても、二人で外出する時に周りの目が気になるそうです。
同じマンションの人にどう思われているのか?
外出しても二人が同じ家から出てきた感があるんじゃないだろうか?
など、周りから何も言われなくても家以外で一緒にいることに少しストレスを感じる、など世間に隠さなきゃいけない生き辛さがあるようです。
言えるものなら言いたいよ!
相談所にお越しいただくお客様の大半が親へ自分のセクシャリティをカミングアウトされていません。
親に本当の自分を理解してもらっていないことは辛いという想いもあるそうですが、傷つけたくない・理解出来るわけない、ということで言えないのです。
家族にカミングアウトされた人の話ですが、親に言ったら次の日父親が病院に行き「どうしたら自分の子供は治るのですか?」と医師に相談されたそうです。
セクシャリティは病気ではないのに・・・
このようなことがあるから、全く免疫がない世代の両親に説明しても理解できないから、と理由で言われない方が多いのではないでしょうか。
こんなお客様もいらっしゃいました。涙ながらにご両親の話をしてくださいました。
「親孝行したい。孫を見せてあげたい。」と。
自分が性的マイノリティだから叶えてあげられないと思っていたけど、70代になった両親のことを考えると今のままでは苦しい、と。
同じような悩みで結婚をしたいと思ったゲイ男性のドラマが2015年に放送された“偽装の夫婦”です。
余命半年の母親が生きている間に結婚をして、安心させてあげたい、というゲイ男性と、結婚をお願いされたノンケ女性のドラマです。
このような話がドラマになっていることが私としてはびっくりなのですが、決してドラマだけの話ではなく現実にもあることなのです。
もし、自分の子供が性的マイノリティだったら、もしあなたが親の親だったらどうですか?
現在日本では13人に1人が性的マイノリティ者と言われています。
皆さんの身近に確実にいらっしゃるのです。
誰しも触れてほしくない部分があるのと同じだと思います。
ちょっとした軽はずみの言動や行動で、傷つかれる方がもしかしたら自分の周りにいるかもしれない、という気持ちを少しでももって欲しいと思います。
そして自分の子供もマイノリティの可能性は十分あります。
その時あなたは知りたいですか?知りたくないですか?どうしたいですか?
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