セクシャルマイノリティの子共は身近に存在しているわけですが、トランスジェンダーの子供たちは男女別の制服着用や、男女別のトイレの扱いなど、引き裂かれる気分を味わって、生活に支障をきたすことがあります。調査によると医療機関を受診し、性同一性障害と診断を受けた方の中で実際4人に1人が学生時代に不登校を経験しています。幼少期~思春期にかけ、性のあり方が揺らぐことはよくありますが、それが継続的である子供たちの訴えに対して、柔軟な対応ができる環境づくりは必須であると言えます。
文部科学省は、学校に性同一性障害の子供への適切な対応をよびかけていますが、実際には多くの子たちが診断を受けておらず、自分がセクシャルマイノリティであることを認識していないまま過ごしているケースが多く、対応を検討する必要があります。
いじめも深刻でゲイ、バイセクシャルの男性の約半数は子供時代にいじめられていた経験があり、それは同性の集団内において起きることが多く、男らしくないなどの理由でターゲットにされやすい傾向があります。
また、本人がまだ自分がセクシャルマイノリティであるかどうか、認識しておらず、もやっとしている時期であっても、周囲から何か違っていると非難されてしまうことがあります。そして、自分は同性が好きなのかもしれないと、本人がアイデンティティを確立し始めた際に、その時のネガティブな反応を思い出し、自分を受け入れられないなど強い自己否定に陥ってしまいます。
LGBTの若者は、約6割が自殺を考えた経験があります。生きづらさを抱えていて、その背景には、こうした自己肯定を阻んでしまう環境のせいであると思われています。いじめ問題を減らすにはいろいろな角度からのアプローチが大事ですが、セクシャルマイノリティであることが理由のいじめは特に周囲の大人の意識を変えるのが重要となります。
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